プロジェクターの種類
プロジェクターのには、「3管方式」「液晶方式」「DLP方式」の3つの種類があります。
それぞれ、以下のような特徴があります。
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3管方式
R/G/Bの3原色のブラウン管を発光素子として使うプロジェクター。
厳密な設置、定期的な調整が必要ですが、画質の良さ、色の諧調性には定評があり、ホームシアター用としては理想的なプロジェクターです。
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液晶方式
液晶素子を用いるプロジェクター。
液晶素子のランプに光を透過させるタイプと、液晶素子にランプを反射させるタイプがあります。
小型化が可能で、細かな調整もないなどの設置性が魅力です。近年、画質も急上昇しています。
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DLP方式
米テキサスインスツルメンツ社が開発した反射型光制御素子DMD(Digital Micromirror Device)を使った投影方式で、色再現性がよく、なめらかな画像が得られる、高い光出力が得られるなどの特徴があります。
スクリーンの形状
プロジェクターからの映像を大画面に映し出すスクリーンにも、さまざまな形状があります。
スクリーンの形状にもいくつかのタイプがあります。
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掛け図タイプ
掛け図式のスクリーンは、壁や三脚スタンドに吊るすだけで、場所もとらずセッティングが簡単。
部屋のレイアウトにフレキシブルに対応。観たい時、観たい場所で楽しむことができます。
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床置きタイプ
床置きタイプは、ガススプリングとテンションアームにより簡単に立ち上がるスクリーン。
使わないときは木製のボックスに収納されますので、比較的場所もとりません。
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吊下げタイプ
吊下げタイプは、天井や壁に設置するので、普段は広い空間を必要とします。
手動で引き出すスプリングローラー式と自動で昇降する電動式があり、サイズも生地も豊富に揃っている最もポピュラーなタイプです。
スクリーンの生地
スクリーンの生地は大きく分けて、マット系、ビーズ系、パール系の3種類あります。
それぞれ、生地特性により光の入射角に対して反射する角度が異なり、映像の映り方が全く異なります。
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ビーズ系
表面に光学レンズガラス球をちりばめた回帰型のスクリーン。
入射光と同じ方向に反射光が戻る性質なので、照り返しや逆光等の影響が少ないのが特徴です。
プロジェクターを床置き設置する場合や光出力が低いプロジェクターを使用する場合に最適。
シャープなフォーカス感とテレビ感覚のダイナミックな映像が魅力です。
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パール系
表面に均一に特殊パール顔料をグラビア印刷し、高輝度を維持しながら広視野角を確保した反射型スクリーン。
天吊りの液晶プロジェクターとの相性はベストです。
真価を発揮させるには、より暗い視聴環境を設定する必要があります。
力みのないコントラスト、フラットな画質、黒の諧調表現も実に豊かで、ホームシアターには最適です。
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マット系
表面にエンボス加工を施し入射光に対し全方向に拡散するので、視野角が広く、床置き、天吊り等、プロジェクターの設置位置を選ばずに利用できる拡散型スクリーンです。
ただし、暗い部屋でプロジェクターの光出力に余裕があることが必要です。
諧調表現がナチュラルで、しっとりとした映画ソフトなどに向いた映像表現が特徴です。