DVDプレーヤーやテレビなど機器の接続に使う映像ケーブルには、いくつかの種類があります。
この映像ケーブル(映像端子)の種類によって、画質は大きく変わってきます。
映像ケーブルの種類
まずは、映像ケーブルの種類について整理します。
コンポジット映像ケーブル
大抵の映像機器なら装備されている最も一般的な映像端子です。
昔からビデオデッキやゲーム機などでも幅広く使われています。
輝度信号(Y)と色差信号(C)をひとつにまとめて出力する為、信号の劣化が大きく画質はそれなりです。
S端子映像ケーブル
コンポジット映像ケーブルとは違い、輝度信号と色信号の2つに分けて伝送する為、ノイズ干渉を抑えることが可能です。
その為、高画質伝送が可能となり、コンポジット映像ケーブルと比べると、画質は格段に良くなります。
レーザーディスクやS-VHSで利用されていました。
5m以上の長い距離の接続は好ましくないとされています。
コンポーネント端子映像ケーブル
輝度信号(Y)と2つの色差信号(Cb、Cr) を3本のケーブル別々に映像伝達するため干渉が少なく、上記のケーブルも比べ圧倒的に高画質です。
比較的長いケーブルを使うことができます。
但し、3本のケーブルを使用しますのでかなりかさばります。
D端子映像ケーブル
映像信号はコンポーネント端子と同じですが、ケーブルを一本にまとめている為、取り回しが容易になっています。
また、映像の縦横比や走査線数、ケーブルが接続されているかどうか等の制御信号が伝送できるようになっています。
あまり長いケーブルの引き延ばしには適していません。
HDMI端子ケーブル
映像と音声/制御信号を1つのケーブルで伝える事が可能になっています。
アナログのD端子に比べて、デジタル/アナログ変換の必要がないので、画質の劣化が少ないのが特徴です。
また著作権保護技術に対応しており、次世代DVDではHDMI端子が標準装備になる見込みです。
画質の比較
画質を比較すると以下のようになります。
普通 | 綺麗 | とても綺麗 | 最高に綺麗 | |
コンポジット | S端子 | D端子 | コンポーネント | HDMI端子 |
D端子規格(D1〜D5)について
映像フォーマットによって、下記の規格(D1〜D5)があります。
規格 | 480 | 720 | 1080 | |||
i | p | i | p | i | p | |
D1 | ○ | × | × | × | × | × |
D2 | ○ | ○ | × | × | × | × |
D3 | ○ | ○ | ○ | × | ○ | × |
D4 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
D5 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
数値:有効走査線の本数
i:インターレース方式
p:プログレッシブ方式
Dnのnの数字が大きければ大きいほど、扱える信号の種類も増えていきますが、その分値段も高価になってきます。
コンポーネントケーブルの活用
5本のコンポーネントケーブルを使えば、3本はコンポーネント接続用に、残りの2本はYCセパレーターを繋いで、S端子に接続する事が可能です。
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[ YCセパレーターを利用 ]
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[ プロジェクター側の接続 ]
このYCセパレーターは、アクセサリーのページでも紹介しています。